フランスといえば、花の都パリ。エッフェル塔や凱旋門、マカロンにクロワッサン。それに、モネの「睡蓮」。
私はフランスを約2週間かけて旅行したことがあります。寒い日はカフェオレボウルで飲むドリンクが嬉しく、晴れた日はジェラート片手に歩く石畳にワクワクします。
そして歴史を感じる街並み、セーヌ川、テラスでコーヒーを飲む人たちの姿は本当に映画のようです。たくさんの見所がある場所ですし、ぜひ観光名所を訪れてみてほしいのですが、「ただ歩くだけ」の日をつくって気の向くままに歩いてみるのもおすすめです。日常を離れ、のんびりとした気持ちになるはずですよ。
それでは私のおすすめする「フランス旅行で行きたい観光名所」を10選ご紹介していきます。
フランス旅行でおすすめ名所10選!
私がフランスを旅した中で絶対におすすめしたいと思う名所を10個選びました。
「薔薇は薔薇は激しく咲いて~♬」と、思わず歌いたくなってしまう。
マリーアントワネットの生きた時代に思いを馳せずにはいられない、そんな場所がここヴェルサイユ宮殿です。
ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世によって自身のための宮殿として1682年に建てられました。
バロック様式の宮殿と、噴水や花壇をシンメトリーに配置するフランス式庭園が美しく、1979年には世界文化遺産に登録されています。
私のおすすめはマリーアントワネットのプライベート空間として建てられた離宮「プチ・トリアノン宮」です。
そこでは川が流れ、小さな東屋で休むことができ、そして本物のニワトリが放されていたり(!)。美しい田園風景に、日常を忘れてしまいます。
マリーアントワネットは贅沢三昧をした印象が強い人物ですが、プチ・トリアノン宮を訪れるとその素朴な美しさに「寂しい人だったのかもしれないな」と想像してしまいます。
歩くだけでタイムスリップした気持ちになれるヴェルサイユ宮殿、ぜひ行ってみてくださいね。
アクセス方法はいくつかあるのですが、今回は駅から宮殿までの徒歩が短いものをご紹介しています。乗り換えもない方法なので、私はこの経路がおすすめです!
アクセス/RER C線の駅(パリ市内であればオステルリッツ駅・サンミッシェルノートルダム駅・ミュゼドオルセー駅・アンヴァリッド駅・シャンドマル=トゥールエッフェル駅からになります)からヴェルサイユシャトー駅で下車(乗車約40~50分)、徒歩10分
時間/ヴェルサイユ宮殿 9:00~18:30・プチ・トリアノン宮12:00~18:30・庭園8:00~20:30・公園7:00~20:30
定休日/月曜日
料金/一般 €28.50
HP/https://en.chateauversailles.fr
次に紹介するのはオルセー美術館です。元々駅舎だった建物は、ドーム状につくられた天井に大きな時計が印象的です。まるでハリー・○ッターに出てくる駅のよう!
1986年に開館して以来、市民や観光客を楽しませてくれています。
主に印象派の絵画を多くコレクションしており、柔らかい色彩が親しみやすい雰囲気をつくりあげています。
ルーヴル美術館ほど大規模ではないので、気軽な気持ちで観に行けますよ。子供連れの家族もたくさんいます!小さな子が一生懸命スケッチしていたりして、本当に愛されている美術館なんだなと感じられます。
そして展示を観たらぜひ行ってみてほしいのが、館内にあるレストラン「Restarurant du Musée d’Orsay」です。ロマンチックなロココ調の空間で、おいしいお食事をいただけます。格調高い空間ですがドレスコードはないので、普段のお洋服でOK。素敵な作品の余韻に浸りながら、こちらでお食事してみるのはいかがでしょうか。
アクセス/メトロ12番線ソルフェリーノ駅下車、徒歩5分
RER C線ミュゼドオルセー駅下車、徒歩2分
時間/火曜日・水曜日・金曜日~日曜日9:30~18:00、木曜日9:30~21:45
定休日/月曜日
料金/一般 オンライン購入€16・美術館で購入€14
HP/https://www.musee-orsay.fr/en
有名な絵画・モネの「睡蓮」を所蔵している美術館が、ここオランジェリー美術館です。ゆるやかにカーブした壁面に、モネの「睡蓮」が展示されています。
見る人を取り囲むようなパノラマ展示が印象的です。こちらの展示室は撮影可能ですよ!
ルーヴル美術館やオルセー美術館と比べると規模が小さめで、静かで落ち着いた空間で観ることができます。
オランジェリー美術館には展示室は地下1階と地下2階にもあり、見応えは十分。印象派を中心にコレクションされた展示を楽しむことができます。
美術館のある場所はルーヴル美術館やチュイルリー庭園の近くですので、他の観光スポットと一緒の日に回りやすいですよ。
観賞後はアイスクリーム片手に、観覧車を眺めながらチュイルリー庭園を散歩、というのも素敵ですね!
アクセス/メトロ1・8・12番線コンコルド駅下車、徒歩5分
時間/金曜日 9:00~21:00、土曜日~月曜日・水曜日・木曜日9:00~18:00
定休日/火曜日
料金/一般 €12.50
12世紀から15世紀にかけてヨーロッパで盛んだった建築様式・ゴシック様式。その代表作ともいわれるのが、ここサント・シャペルです。
フランス王宮の礼拝堂であるサント・シャペルは、セーヌ川の中洲・シテ島に建っています。
サント・シャペルはなんといってもステンドグラスが見所。高い天井まで覆うようににきらめくガラスが美しいです。
しかも、高さ15mものステンドグラスに加え、柱もすべてステンドグラスのような模様に彩色されているんです!一面がステンドグラスかのように錯覚してしまいますよ。
実はステンドグラスはひとつのストーリーになっています。聖書の創世記(神が世界をつくる話です)からキリストが復活するまでが描かれています。ストーリーを追いながら鑑賞できるのも面白いですね。
アクセス/メトロ4番線シテ駅下車、徒歩2分
RER B・C線サンミシェルノートルダム駅下車、徒歩2分
時間/4月1日~9月30日9:00~19:00、10月1日~3月31日9:00~17:00
定休日/1月1日、5月1日、12月25日
料金/一般 €11.50
フランス旅行で必ず訪れたいのが、ルーヴル美術館です。
元々はルーヴル宮殿の一部で、宮殿がヴェルサイユに遷ってからは美術品の収蔵場所に使われていきました。
やがてフランスが持つ美術品を展示する役割を担うようになっていき、現在は世界最大級の美術館として知られています。
ルーヴル美術館はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が展示されていることでも有名ですね。モナリザの前はすごい人だかりですよ!写真撮影可能ですが、あまりの混み具合なので、アップで撮りたい人はかなり時間がかかります。
また、世界最大級といわれる通りかなり大きな美術館です。4階建の建物(地下1階から3階まであります)なのですが、建物の形もコの字型をしており、迷ってしまう可能性大!マップをもらって回ると安心です。
展示数は3万5000点(コレクションだと38万点以上!)、ゆっくり観たい場合は1週間くらいかかります。滞在期間的にそこまで時間を割けない人は、必ず観たい作品をチェックしてから回るのがおすすめですよ。
アクセス/メトロ1・7番線パレ・ロワイヤル/ミュゼドルーヴル駅下車、徒歩2分
時間/土曜日~月曜日・水曜日・木曜日9:00~18:00、金曜日9:00~21:45
定休日/火曜日
料金/一般 €17
次にご紹介するのは、ルーヴル宮殿の中に位置するパリ装飾美術館です。インテリアやデザインが好きな人には必見の見所ですよ!
装飾美術の収蔵数はフランス最大。世界中から毎年寄贈があるそうです。
2006年にリニューアルオープンして、パリ装飾美術館の持つコレクションの系列がより分かりやすい展示になりました。
コレクションは主に中世、ルネサンス、17~19世紀、アールヌーヴォー、アール・デコ、モダン、コンテンポラリーに分かれています。その中でも、印刷美術やジュエリー、ガラス製品などに特化して展示されています。
少し暗めのシックな展示室で眺める装飾品は、華やかで上品でうっとりしてしまいますよ。私のおすすめはガラスの工芸品のセクションです。ケース内に並んだ色鮮やかなガラスが本当に美しいんです。デザインや工芸品の好きな人にはぜひとも行ってほしいスポットです。
アクセス/メトロ1・7番線パレ・ロワイヤル/ミュゼドルーヴル駅下車、徒歩3分
時間/10:00~17:30
定休日/月曜日、火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金/一般 €14
フランスと聞いて思い浮かぶ景色のひとつは、凱旋門まで続くシャンゼリゼ通りではないでしょうか。
装飾が施された大きな石造りの建物にアーチが印象的な凱旋門。パリにあるものは正式にはエトワール凱旋門といいます。
ナポレオンによって、勝利を記念するために1836年に建設されました。
螺旋階段を登れば門の上からパリ市内を見渡すことができる、おすすめの展望スポットのひとつです。
階段を登るのは少し大変ですが、カタツムリのような螺旋階段は写真に撮りたくなること間違いなしの素敵なデザインです。
門の上からの景色も最高ですよ~!放射状に広がるパリの街を一望できます。風があるので、暑い昼下がりも気持ちいいですよ。
アクセス/メトロ1番線ジョルジュサンク駅下車、徒歩6分
時間//4月1日~9月30日10:00~23:00、10月1日~3月31日10:00~22:30
定休日/1月1日、5月1日、5月8日、7月14日(朝)、11月11日(朝)、12月25日
料金/一般 €13
パリの歴史的な建物が並ぶ街並みに、一際目立つ建物があります。カラフルな立体駐車場のような建物、それがポンピドゥー・センターです。
正式名称はジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センターといいます。10万点ものコレクションを持つ、ニューヨークのMoMAことニューヨーク近代美術館に次ぐ世界最大級の現代アート美術館です。
館内には図書館、近代美術館、映画館、多目的室などが入っており、パリ市民の文化活動を支える場所となっているんです。
入り口までは外にむき出しの長~いエスカレーターで上がるのですが、パリの歴史ある煉瓦造りの街中に突然近未来的で…本当に不思議な気持ちになりますよ。
個性的な建物ゆえ、建設時には賛否両論あったそうですが、カラフルで構造部むき出しの姿はなんだか愛らしくも感じられたり。
センター前の広場は腰掛ける場所があり、のんびりできます。ぜひ散策がてら、意外なパリを発見しに行ってみるのはいかがでしょうか?
アクセス/メトロ11番線ランビュトー駅下車、徒歩2分
時間/11:00~21:00
※12月24日、12月31日は19:00まで
※展示スペースごとに開館時間があります。
定休日/火曜日、5月1日
料金/一般 €15
パリでぜひ食べたいお菓子、マカロン。今回は、私のおすすめピエールエルメさんのオペラ店をご紹介します。
世界三大マカロンのひとつに数えられるピエールエルメパリ。外はパリッと、中はねっとりしっとり系マカロンがお好みの人は絶対にハマるはずです(サクサクっとほどける食感がお好きな人はラデュレがおすすめですよ)。
パティスリー界のピカソともいわれるパティシエがつくるマカロンは、独創的なフレーバーの組み合わせが魅力です。バラ・ライチ・フランボワーズを組み合わせた「イスパハン」が有名ですが、他にもアプリコットとピスタチオや、オレンジの香りのオリーブオイルなど…「マカロンに!?どんな味なの?」と思うような組み合わせがたくさん。そして食べれば「なるほど!」と新しいおいしさを発見できるんです。
私が訪問したときは、店員さんもとっても親切に接客してくださりました。慣れない国の、しかも高級なブティックは緊張しますが、親しみやすい雰囲気だとホッとできますね。
フランスならではのお菓子や雰囲気を味わいたいときは、ぜひ行ってみてくださいね。
最後にご紹介するのは、パリの蚤の市のひとつ、ヴァンヴ蚤の市です。
生活雑貨、アンティーク雑貨、かわいいハギレ、レコード、アクセサリーなどが並んでいます。
私はここでイヤリングをお土産用に購入しました。パリの蚤の市で選んだ、というと話題性もありますしお土産選びにもぴったりです!
アンティークのボタンなどもあるので、持っている服にアクセントで付けてみても楽しいかもしれません。手芸好きな人には嬉しいスポットだと思います。
他、DVDやカトラリーなどかわいいものがたくさんありましたよ。旅行の思い出に、なにかゲットしたいものです。
テントにいろいろな品物が並んでいると、お祭りみたいでワクワクしてきませんか?自分の旅の思い出に、友人や家族へのお土産探しに、ぜひ覗いてみてくださいね。
アクセス/メトロ13番線ポルトドヴァンヴ駅下車、徒歩4分
時間/土曜日、日曜日7:00~19:00
以上が私のおすすめしたい見所10選でした。
フランス旅行レビュー感想
フランスって、街を歩くだけで「ああ、フランスだなぁ~」とワクワクする場所です。
建物の天井までの高さとか素材感とか、道のデコボコ感とか、日本とはまったく違っていてまさに非日常。the 旅行気分を味わえる場所のひとつだと思います。
カフェでは地元の人が昼からワインを飲んでいたりして、オシャレなお店に老若男女問わず気軽にいるのが印象的です。年代で分断されていなくて、各々同居して楽しんでいる。そんな風景に「こういうのいいな~」と憧れてしまいます。
旅をすると自分の日常を俯瞰できるような気がしますが、フランスに行くとその感覚が顕著。ここでの気付き・素敵なところをどんどん見習いたいな、という気持ちにさせてくれます。
フランス旅行日記
それでは次に、実際に旅行するのにおすすめの季節や予算のシミュレーションをご紹介します。
気候が穏やかで観光しやすい時期は、4月~6月、9月~11月です。
フランス旅行が初めてでいろいろな場所を観光したいのであれば、この時期がおすすめです。
日差しが特に気にならない・暑い日でもバリバリ動ける人は6月~8月の夏もおすすめ。晴れた日が多く、夜21時ごろでも明るいので観光しやすい時期です。
ただ、バカンスの時期はお店が閉まってしまうので、事前に要チェックです。エリアによってバカンスの時期をずらしていることもあるので、複数の都市を回る場合も要注意ですよ。
兵庫県からフランスへの行き方ですが、大阪関西空港からパリシャルルドゴール空港までの直行便がおすすめです。
エールフランスから出ているのですが、関西便は2023年4月現在だと週に3~5便です。
本数があまり多くないので、スケジュールを早めに立てると安心ですね。
所要時間:約15時間
真夏でも天候によって寒暖差があります。体温調節できるよう、夏場でも薄手のアウターやストールを1枚持っておくとよいでしょう。
冬はかなり冷え込みます。インナーダウンやカイロで防寒しましょう。
スリの被害が多い国でもあるので、高級に見える服装は危険なこともあります。観劇やレストランなどフォーマルな服がよい場合を除いては、カジュアルな服装をおすすめします。
おおよそですが、下記の金額が目安になるかと思います。
飛行機代:往復300,000円
空港までの電車賃:4,000円
ホテル代:10,000円/1泊
食事代:2,000円/1食
お土産代:10,000円
現地での交通費:20,000円
まとめ
いかがでしたでしょうか。映画やドラマでお馴染みの「ロマンチックな国」フランス。
たくさんの観光名所や豊かな食文化、芸術文化のある国です。滞在期間では回りきれないほど見所がたくさん。
建築が好きな人にとっては、教会など歴史ある建築物がたくさん。美術が好きな人にとっては、世界最大級の美術館があり必ず満足できるでしょう。食べるのが大好きな人は、ぜひパティスリーやブーランジェリー巡りを楽しんで。映画好きな人は、ロケ地を巡っても楽しいでしょう。
どんな目的の旅行でも、深い歴史を持つフランスの文化にきっと満足できるはず。
ぜひ、フランスで素敵な時間を過ごしてくださいね。